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『障害犬タローの毎日』 佐々木ゆり

障害犬タローの毎日

病に冒された太郎。命を救うため太郎はすべての四肢の半分を失ってしまいます。
四肢を失った太郎に、追い討ちをかけるかのように訪れる飼い主との別れ。
それから9年・・・小森先生の下で太郎は今日も元気です。

「生きている」、そのことがどれ程の価値を持っているのかが痛い程伝わってきます。
世話をされている方々が、腫れ物にさわるように太郎を扱うのではなく、普通の犬と同様のスタンスで接しておられる様子にも感銘を受けました。
ただ本の構成に関しては、もう少し写真を増やしても良かったのではないかと思います。やはり百聞は一見にしかず。挿入されている写真の雄弁さが際立っていました。特に太郎のマーキングシーンの写真から伝わってくるエネルギーはすごかった!

この本を読んで、私は一度だけ会った、あるダックスを思い出しました。
6年ほど前、桜が咲き誇っていた西郷山公園で、私はその子に会いました。
当初私はその子が普通のミニチュアダックスフントであると思っていましたが、しばらくしてその子が先天的な障害をもっていることを知りました。
その子には、四肢の指がなかったのです。飼い主の方によると、目も不自由で、ブリーダーの下で殺される(よく「処分」という言葉が使われますが、私は反対です)寸前のところを譲ってもらったのだそうです。
しかしその子は、そんなことは微塵も感じさせずに、丸い肉球のみの肢で我が家の暴君(!)たちと楽しそうにじゃれていました。
その時飼い主の方は、こいつに桜を見せに遠出してきました、とヘルメットを抱えて笑っておられました。

以前知り合いから、障害を持ってしまった子供たちは神様がその子供達にふさわしい優しい親の元に送られるのだ、という話を聞きました。
きっと犬も同じで、太郎も私の会った子も、不幸にして障害を背負ってしまいましたが、だからこそ素敵な飼い主の方に出会えているのだと思いたいですね。

太郎やあの子、そして全ての子が健やかに過ごすことを願わずにはいられません。

テーマ : 読んだ本の紹介 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 障害犬タローの毎日 佐々木ゆり

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