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『図書館革命』 有川浩

図書館革命

原発を襲った国際テロリストグループ。
その方法と告示する内容の小説「原発危機」。
そして、保護を求めてきた作者・当麻蔵人。
果たして図書隊は良化委員会から、当麻を表現の自由を守ることができるのか!

遂に図書館シリーズも完結を迎えました。
結末に関しては予想通りの大団円で、後半は笠原の独壇場でした。

本作では原発テロを発端とし、強引な検閲強化を画策する良化委員会の姿が描かれています。これは「テロとの戦い」という逆らい難いお題目を掲げ、極論に傾いていった2001年9月11日後の世界の姿と重ねているのでしょう。
その点で今作は、ドラスティックな事象を目の当たりにし、一種の集団ヒステリー状態に陥ったときに決まる物事の危うさを良くあらわしていると思います。
この図書館シリーズで描かれた世界はフィクションですが、人々の無関心が招いた世界であることは現実と同じです。 現実でも政治に無関心であるが故に、様々な法律の成立過程では大した抵抗もせず、施行する時になって文句を言う人々の姿が見受けられるのは、残念なことです。無関心であることは権利の放棄に繋がることを自覚する必要があるのかもしれません。
・・・などと言いつつ、本日行われた区長選に行くのを忘れていました(--;

作者は、あとがきに良化委員会側の話がない旨の意見を頂いたことを告白していますが、それについては書く意思がないことを表明しています。これは、先述したように無関心が招き、さらに様々な人間の思惑が肥大化させた実体のない怪物のようなものとして描きたかったからなのかもしれませんね。


キャラクターの日常に焦点を当てた別刊が出ているようですが、私にとってこの作品はもう完結したものなので、読む事はないと思います。ちなみに本屋でざっと目を通したところ本編のラブコメ部分をさらにベタベタにしたような印象でしたので、キャラクターが気に入りラブコメが読みたい方はどうぞ。

別冊図書館戦争 1 (1)

テーマ : 感想 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 図書館戦争 小説 感想 有川浩

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