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色々勿体ない「長い腕」

5月に某書店で平積みになっているのを見て読んでみたのがこちらの作品(先日見たら渋谷の書店でもまだ平積みになっていました)。

川崎草志「長い腕」 (角川文庫)
長い腕 (角川文庫)

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。
衝撃を受ける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。
故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。
汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが・・・。
現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!横溝正史ミステリ大賞受賞作。
序盤で発生する猟奇的な事件の時は、園子温監督の「自殺サークル」や黒澤清監督作品のテイストを想像していたのですが、最後はちょっと安易な着地点だったかな?

いくつか気になった点を挙げていくと、まず主人公の汐路は同僚の死から事件を調べ始めますが、これがクールに描かれている彼女のキャラクターと合わない。
彼女の職業が記者だったり、自殺した同僚がよほど親しい人だったりしたら分かるのですが、そういうわけでもないので、調査に至る流れが少し唐突な感じがしました。
あと村に帰った直後、その閉鎖性を描いていたのにその後は特にその設定が生かされることもなかったのも・・・
そして、これが一番言いたかったことですが、この小説は9年前の作品(なのに平積みされているのが謎)です。
そのせいか、Web周辺の認識がちょっと古くて、当時はリアリティのあった恐怖感なのでしょうが、 現在ではある種の偏見にすら感じられるものが多かった。
なので、あの結末というか被害者のリテラシーの無さは受け入れづらかったですね。

殺人事件の発生率やお父さんの奇行の真相など、もっと面白くなりそうな要素が沢山出てきているのに、そこがあまり生かされず、古臭い(現在では)Webの恐怖的な方向に落とし込まれたのは勿体なかったですね。
クライマックスの屋敷への侵入のくだりはかなり怖くて、特にゴルフクラブの描写は必見!

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テーマ : 感想 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 読書 感想

コメント

No title

こんちわー☆

9年前の作品が今、平積みされてるんですか?
ふっしぎ~
しかも他の書店でも、、?
どっかで紹介されたりしたのかな?
それとも映画とかドラマになるのかな??

tamaさん的にはイマイチだったのかぁ~
でもあらすじを読んでると面白そうです!
図書館で探してみますぅ~

No title

あぁーーん時間が欲しぃーーー。
ってか、昔はねー、寝る前に結構読書ができてたんだけど、最近は無理ーー。
文字が見えにくくなったのと(笑)瞼が重たいのとがあいまって(笑)。

ワタシさんへ

こんばんは。
本当に何でなんですかね~?!
何か理由でもあるのでしょうか?
作品的にはネットに落とし込むのは止めた方が良かったのではないかな?と。
他に面白くなりそうな話題が合っただけに余計そう思いました。

そらうみまま さんへ

こんばんは。
私も最近瞼が重くて重くて、、、こうして書いている間も、、、、、、、zzz
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