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東野圭吾「新参者」

今日は久しぶりに本のお話
取り上げるのは4/18(sun)にドラマ放送が始まった東野圭吾「新参者」です。
東野圭吾「新参者」

江戸の匂いも残る日本橋の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。 「どうして、あんなにいい人が……」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。 着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。
このお話はミステリーというよりは、“下町を舞台にした人情物”。
個人的には、故藤田まことさんの「はぐれ刑事・純情派」のイメージが近いかな
つまり事件の謎を追う話というより、ある女性の殺人事件を中心にその影響を大なり小なり受けた人々それぞれの物語を描いた群像劇なのです。
ミステリーとして“犯人は誰か?”の部分は弱いのですが、それを補って余りある群像劇としての構成の上手さが光りますね。
最も事件の中心から遠い位置の第一章「煎餅屋の娘」では被害者の名前さえ分からずに終わり、被害者と深く関わっていた人々のエピソードになるにつれて事件の詳細が明らかになっていく手法は、物語に対する没入感を高める効果が有る気がします。
一つ一つの小さな人情話が、それを繋ぐ加賀のキャラクターによってベタベタし過ぎずサラリとした後味になっている事も見逃せないポイントですね。
ちなみにこの作品で私は“キャラクターの書き分け”に一番感心しました。
作品中に各キャラクターの容姿に関する記述は殆んどないのですけど、話し方や職業、バックグラウンドを提示されると読み手の中にステレオタイプとも言うべき人物像がちゃんと浮かぶものなんですよね。
それが出来るだけの無駄のない情報を読者に与えていることが本当にお見事!
ちゃんと登場人物を無駄なく読者に印象付けられているから第一章で二言三言しか話していないキャラクターが第八章に登場してもすぐに分かるんですよね。
何度も書いてしまいますが、この作品は人情話なので各エピソードについて一切書くわけにはいきませんが、私としては最近読んだ中で群を抜いておススメです

小説に関連して第一話の放送が終わったドラマの方の感想も一言。
まず主人公の加賀を阿部寛っていうのは・・・加賀はもっと飄々としているというか、言葉は悪いですがボンクラに見えるキャラクターだと思うのですけど、阿部寛は如何にも“曲者”って感じがしてしまうのですよね。
構造については、小説は基本的に各エピソードが、それぞれ章の題名になっているキャラクター達の視点で描かれていますが、ドラマでは完全に加賀の視点で描かれていくみたいですね。
なので各エピソードが独立した感じではなく、ある程度平行して描かれていくのかな?
加賀の周りのキャラクターに原作にいないキャラクターがいる事といい、ちょっと加賀を中心に描きすぎているのが気になります。
一番残念なのは、謎の開示の仕方とそれに伴うラスト、さらにオープニングからの音楽も含めた演出ですね。
何ていうかケバケバしいと言うのでしょうか、見ていてげんなりしてしまいました
せめて演出は抑えられると思うのですけど・・・原作が良かっただけに今後がかなり不安

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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 我が家のダックス 目黒川 読書

コメント

No title

ここに来ると本を読みたくなるって言うか、買ったままの本の山を思い出すというか。。(爆)
あぁーーん!もう一人私がほしい!

No title

こんちわー☆


こんなドラマをやってるってことすら知らなかったです~っ!
最近よく小説やまんがをドラマや映画にされること多いけれど
だいたいがっかりするなぁ。

でもまたまたtamaさんの辛口批評を読んでドラマを観たくなりましたっ(笑)!

No title

tamaさん東野圭吾スキですよね?

ワタシもダイスキです^^

ワタシも、大体ドラマになると自分の頭で作るストーリーとかけ離れていてガックリします^^;

実はワタシのブログがノーリードの記事の事で無記名の人に叩かれてしまい、その人が2chに載せているとか(ショック)
コメント頂いている人にご迷惑がかかってもいけないのでしばらく冬眠します^^;

でも、わんS達には会いにきます^^

こんにちは 
久しぶりの訪問になってしまいました 
みんな元気そうですね 
みんな仲良くお誕生日楽しそうですね 
お花見も楽しそう 
私も飲めないので、酔っ払いは嫌いです(笑)
うちと同じカラーを使ってるんですか 
柔らかいし、洗濯が出来ていいですよね 

No title

こんばんは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

そらうみまま さんへ

コメントのお返しが滞ってしまってすみません。
私もブログを書いてくれる自分が欲しいです(^^)
本も溜まる一方ですけど・・・

ワタシさんへ

コメントのお返しが滞ってしまってすみません。
辛口にしているつもりはないのですけど、原作が気に入っていたのでそうなっちゃうのかもしれませんね。
ドラマは案の定な展開で私はもう観るのを止めてしまいました。
原作モノは要注意です(^^)

はらみ さんへ

コメントのお返しが滞ってしまってすみません。
東野さんの小説は無駄な描写がなくて圧倒的に読みやすいですよね。
今の作品も面白いのですけど、特に初期の作品が好きです。
はらみさんがお引越しされていてショック!

アンディママさんへ

コメントのお返しが滞ってしまってすみません。
あのカラー良いですよね♪友達にも薦めちゃいました。
ご紹介いただいてありがとうございました。 

藍色さんへ

こんにちは。
トラックバックありがとうございます。
私もさせていただきましたのでお願いします。
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新参者 東野圭吾

日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。 「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。 着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、...
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