スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」

最近、快調に本を読むことが出来ていて、今日も 相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」(東京創元社)を読了しました。
相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」(東京創元社)

【あらすじ】
ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。
不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。
放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。
それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな酉乃。
はたして、須川くんの恋の行方は──。
学園生活をセンシティブな筆致で描く、“ボーイ・ミーツ・ガール” ミステリ。
第19回鮎川哲也賞受賞作
(東京創元社HPより)
この作品、鮎川哲也賞の選者である笠井潔、北村薫、島田荘司らに加えてAmazonなどのレビューでも高評価を獲得していますが、個人的にはちょっと苦手かなぁ

まず内容に関して言うと、上述したあらすじ(本のカバーなどにも書いてあり、私もこれを読んでから購入しました)や表紙のライトorポップな感じに対して、実際の内容が重すぎる気がしますね。
マジックを絡めて真相の解明や関係者の救済を行なう話にしては、扱っている事件が深刻過ぎますし、しかもそれをかなりザックリと表面をなぞるだけのような扱い方をしているように感じました。
第一話の図書室で、ライトノベルの話をしそうになる描写がありますけど、やっぱりこの作品は設定自体がそうである様にライトノベル的な、シンプルで他愛もない、高校生らしい(大人の立場では他愛もない)事件を扱う方が良かったのではないですかねぇ
そんな他愛もない話でも、最終的な酉乃さんの自己受容、自己承認を成立させることは十分可能だと思います。

ミステリー部分とは別に、無口な女子高生マジシャン・酉乃さんと主人公・須川くんのボーイ・ミーツ・ガール部分が、物語のもう一つの柱となっていますが、この須川君の会話の言い回しとかって、ちょっと酷すぎませんかね?
そもそも酉乃さんはパーソナル・スペースが広めなタイプだと思うのですけど、そんな子に対して須川君は、すごく無遠慮に踏み込んで来ます。
ここでの須川君は酉乃さんに一目惚れをしているわけですから、それこそ彼女に対する距離感を慎重に測るものだと思うのですけど・・・あんな会話で親密になっていくものかなぁ
それと絡んでずっと気になっていたのが、須川君の一人称による描写部分で、「酉乃さん」のことを「酉乃」って呼び捨てにしている所ですね。
後半の親密になって来た頃ならともかく、最初から呼び捨てって・・・「酉乃さん」から「酉乃」になる変化を描いた方が、二人の距離感の変化も分かりやすくなっていたと思うのですけどね

色々書きましたけど、要するに一人称で描かれる作品で、須川君に感情移入が全く出来なかったことが、私としては致命的だったかなぁ

↓よろしかったら 応援クリック お願いします。↓
にほんブログ村 犬ブログ ミニチュアダックスフンドへ

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 感想

コメント

No title

我が家の未読の本の山はさておいて、
ちょっと手に取ってみたい…などという衝動にかられる私です。

No title

こんちわー★

うーん、tamaさんの批評を読むのってなんか楽しい(笑)
この酷評を聞いちゃうとちょっと本屋で見てみるか。。
なんてキブンにさせられます(笑)

最近の高校生って最初っから呼び捨てが普通なのかな~。
なにせ結構前の事だから今の事がわからない。。

そらうみまま さんへ

こんばんは。
私も未読の本を無視して、この間平積みされていた文庫本を買って読んでしまいました(^^)
でも、それが大失敗だったのですけどね・・・このことは近々書きます~。。。

ワタシ さんへ

こんばんは。
えっ!酷評に感じますか・・・そういえば全然褒めていないなぁ(-_-;)
まぁ、私の勝手な感想ですし、他の方は高評価みたいですからあまり気にしないでください~♪
私も自分の高校時代の記憶を掘り返してみたのですけど、やっぱり呼び捨てにしたことはないですね。
基本的に敬称って心の中でも使っているものですから、一人称で口にする呼び方と違うの事に、ちょっと違和感がありました。。。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。