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ミステリーとしてはズルいかも?『聖女の救済』

ご紹介するのは現在、映画がヒット中の『容疑者Xの献身』に続くガリレオシリーズの長編第二弾、『聖女の救済』。

聖女の救済
あらすじ
真柴綾音が札幌へ帰省中、東京で夫・真柴義孝が自宅で毒殺されているのを不倫相手の若山宏美が発見した。
離婚話が持ち出された数日後であることから綾音に疑惑の目が行くが、彼女には鉄壁のアリバイがあった。
果たして毒はいつ、どのようにして入れられたのか・・・

今作から(『ガリレオの憂鬱』の方が先でしょうか?)、湯川のドラマ版のパートナーである内海薫が登場。
原作を先に読んで個人的なイメージが出来てしまっていた湯川と草薙が、ドラマのキャスト(福山雅治、北村一輝)と若干の違和感があるのに対して、ドラマが先の内海は柴咲コウしか頭に浮かばないので非常に感情移入しやすかったですね(ドラマより洞察力の優れたキャラクターになっていますが)。
捜査側の人間が増えたことにより、草薙と内海という異なる視点から事件を調べるスタイルが出来て、物語の奥行きが増したように思います。
内海が批判した草薙の捜査がなければ事件の真相には辿り着けなかったわけですしね。
ちなみに湯川が物理に全く関係がないにも拘らず、捜査に対してあまりにも協力的なのには違和感が。

前作『容疑者Xの献身』が天才・数学者の冷徹なまでの計算による犯罪ならば、今回は一人の女性の底の見えないほどに深く、暗い情念による犯罪と言えるかもしれません。
情念の犯罪であるが故に前作のようなトリックの鮮やかさはありませんが、その内容は驚愕の一言(ただし湯川がある場所を検査する指示を出したあたりで何となく察してしまう人が多いのでは?私も気付きました)。
ただ、個人的には彼女がそこまでして彼を「救済」していた理由が・・・。
彼自身が本来ならば最も価値を認めない人間が実際は彼を支配している、という構図の生活を彼への愛と憎しみの折り合いをつけるため、と言われても今一つ納得できなかったのが正直な所です。

前作同様に文章が読みやすく、描写も細やかで、読むのを止められない(約2.5時間で読破)ほど魅力的な作品なのですが、読了後に若干のモヤモヤ感が。
やはり気になるのはトリックが「虚数解(理論的にはありえるが、現実的にはありえない答え)」であるという事。
これだとあらゆる無茶苦茶なトリックが「できたものはできた。これは虚数解だ。」と強弁してしまえる気が・・・。
今作のトリックも、被害者がロボットでもない限り成功するわけがないんですよね。
ちなみにあの証拠は、彼女が帰京後の次の日も家に行けば処分できたのでは?

『容疑者Xの献身』とは違い、読者を欺くような記述もありませんし(東野作品に騙され続けている私は警戒して、綾音の容姿の具体的描写がないことに疑惑の目を向けてましたが・・・)、時間が前後するような事もないので、おそらく行われるであろう映像化は楽だと思います。

テーマ : 感想 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 読書 感想 ガリレオ

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