スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

危機感の欠如に? 『孤島パズル』

以前の『月光ゲーム』の記事で書きましたが、『女王国の城』への道はまだまだ。
今回は学生アリスシリーズの第二弾『孤島パズル』の感想を。

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

あらすじ
英都大学推理小説研究会のメンバー、有馬麻里亜(マリア)の祖父が隠した遺産の在り処が記されているというパズルの謎を解くためにアリスと江神はマリアと共に彼女の伯父の別荘がある南海の孤島“嘉敷島”へ向かう。
南国リゾート気分を味わい、他の滞在者たちとも交流し、パズルの謎にも着手した矢先の晩、滞在者の内の2人が射殺体で発見される。
果たして犯人は誰なのか、そして遺産の在り処は・・・。

前作同様、今回も孤島というクローズドサークルで事件が発生。
今回は医師の存在により死亡推定時刻は明確になっていますが、それもかなり範囲が広いものに過ぎません。
科学的な捜査が期待できない状況で、細かい事実の積み重ねで犯人を特定する流れは前作に比べ遥かに鮮やかで作者の技量が伺えます。

探偵役の江神の推理の過程は(前作も基本的に同じでしたが)実にロジカルで、「なぜ犯人はこのようなことをしたのか?」という犯人の心情を捉えるのではなく、「どうしたら、このような事が起こり得るのか?」という状況のみを捉える思考が素晴らしい。

ただ前作同様、とても気になる点が一つ。
それは当事者たちの「危機感の欠如」。
今回の凶器はライフルであり、まだ犯人は保持していると考えられる状況下で、彼は平気で単独行動をします。
これはちょっと・・・犯人が自棄になれば全員射殺も考えられるのにも拘らず、南国の雰囲気もあり何とも緊張感がありませんでした。
今回の肝であるパズルの謎も何だか中途半端でしたね。

テーマ : ミステリ - ジャンル : 小説・文学

タグ : 有栖川有栖 『学生アリス』シリーズ 感想

コメント

No title

拝見させていただきました!
応援ポチッ!!!

コメントありがとうございます。

サトシ さん

コメントして頂きありがとうございます。
感謝感謝です。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。