伊藤若冲 アナザーワールド
今日は半分仕事でレセプションの招待状が来ていた千葉市美術館の伊藤若冲展の初日に行ってきました
千葉方面にあまり来たことがなかったのですが、意外に遠いですねぇ
約一時間かかってJR千葉駅に到着!
さらに歩いて15分程で千葉市中央区役所に。
▲旧川崎銀行千葉支店を包むようにして建っています。
中央区役所の7・8階が美術館。
彩色画ではなく水墨画が中心の展示のためか、若冲の割には空いていた印象。
でも同時代の水墨画も展示されていて、より若冲の絵画的に対象物を捉えるセンスや表現の幅がよく分かりますね。
水墨画でありながら、時にモダンに感じる素晴らしい作品の数々を堪能できるので、おすすめ!
でも「江戸みやげ」の浮世絵展示の、あの額装はどうなのかなぁ
いただいた会社用の図録と自分用に買った図録。
さすがに重かったー
今月はこれが初めてでしたが、先月は色々と見てきました。
特に府中市美術館の歌川国芳展(終了)とフランク・ブラングィン展(国立西洋美術館)は良かったですね
▲図録が増刷分も売れてしまったそうです!
開催中のブラングィン展。
100号クラスの絵が見ごたえ十分!エッチングや漆原木虫との合作はもうひとつかな?
今月いっぱいまで開催されているので、機会があれば是非!
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「ルノワール―伝統と革新」(国立新美術館)
今日は仕事が大忙しだったのですが、夕方近くになっていきなり社長から「内覧会へ行って!」とのお達しが
というわけで行ってまいりました、国立新美術館の「ルノワール―伝統と革新」の内覧会
正直、最近は少し変わってきたものの、まだまだ油彩は得意ではないだけに、あまり期待していなかったのですが、いや~やっぱりルノワールは違うものですね
前半はかなり真面目に見たので(後半はやっぱり食傷気味に・・・)、帰りはかなり暗くなっていました。
ちなみにこちらが図録。
これはお金が掛かっていますね~内容もいいけど紙がすごく良いです♪
人物画の質感や量感は流石としか言いようがないのですけど、
何より驚いたのが、初めて見たルノワールの風景画の奥行きと立体感
図録では全然分からないのですけど、実際に見ると本当に驚かされました。
後半は食傷気味でしたけど、前半(特に風景画)は一見の価値ありですね。。。
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杉浦非水の眼と手(宇都宮美術館)
本日、私は宇都宮に行ってまいりました
というのも、以前にもあった社長の「行ってきなさい」という暗黙のプレッシャーがかかっていた展覧会の最終日だったのです
そんなわけで、一念発起して最終日に行って来ました!
車で行こうかとも思いましたが睡眠不足だったので、上野駅からJR東北線で宇都宮へ。
約2時間後、宇都宮に到着。
さらにバスで30分かけて宇都宮美術館にようやく着きました
美術館の前はとっても広い広場。
子供たちやわんこが楽しそうに走り回っていました~うちの子も連れてきてあげたいです♪
広場にあったバリー・フラナガンの「ホスピタリティ」。
何かに似ていると思ったら、麻呂犬写真館さんのモカちゃんの走っているお姿でした!
う~ん、そっくり
その視線の先には美術館が。
そしてこちらが宇都宮美術館
私が見に来た展覧会、「杉浦非水の眼と手」。
入口からも見える中庭にはクレス・オルテンバーグの「中味に支えられたチューブ」が置かれています。
開放的で綺麗なエントランス。
ただ、今までにないくらい中は暑かったです
3時間後、非水展と収蔵作品展を見て帰途に。
ちなみに帰りのバスは帝京大学でセンター試験終わりにぶつかってしまい大混雑でした!
毎度恒例、ちなみにコチラが図録。
正直、この図録はかなりで気がいいです!
実はこの展覧会、私自身は無関係なのですが、私の職場は少し関係していて、special thanks的な所に私のよく知っている方々のお名前が
ちょっと感想を言うと、杉浦非水は三越のポスターや装丁などで知られている方で、やっぱり画家というよりは商業デザイナー的な色彩の強い方ですね。
その画面構成はとても計算の行き届いたものになっていて、DTP系の職種の方は感心するのではないでしょうか?
個人的には「非水百花譜」の余白の作り方が抜群に上手いと思います。
というわけで、非水展は大満足だったのですけど、その後に収蔵展を見たのがまずかった・・・というのも、収蔵展でみた「鮭」の図で有名な高橋由一の油彩画「中州月夜の図」が私の中で規格外に良い絵だったからです
生で見ないと良さは全然伝わらないと思うのですけど、この絵があまりに良すぎて完全に前に見た非水展の印象が薄くなってしまいました・・・。
ちなみに他の収蔵品では、ワシリー・カンディンスキーの作品が良かったです。
▲高橋由一「中州月夜の図」
ちなみにこちらは宇都宮美術館で販売されていたお土産。
どちらもなかなか美味しかったです
尚、当然のように夕食は私が買って来た宇都宮餃子でした~
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村山槐多展(松濤美術館)
今日は近場で開催されていたにも拘らず行っていなかった、渋谷区立松濤美術館の「ガランスの悦楽 没後90年 村山槐多」展へ行って来ました。
渋谷の東急文化村方面からも行けるのですが、私は自宅から徒歩だったので神泉町の方から美術館へ
事前に調べていたので分かっていた事ですが、何とも目立たない所にありますね。
アクセスがあまり良くない場所ですけど、中高年の方を中心になかなか盛況でした。
少し感想を言うと、村山槐多は23歳の若さで亡くなり、実質的な作画期間がわずか5年しかない画家ですが、その作品の濃密さは大変なものですね。
残されている手紙などの内容も含めて、作品から人間・村山槐多の内面がひしひしと伝わってきます。
特に人物画は油彩も水彩もとても良かった!
この内容で300円(60歳以上は無料)なのですから、かなりおススメです
渋谷で買い物もして大満足で帰ると、ミュウの右目が涙目に。
もしやと思いチェックすると、2本の逆さ睫毛が
すぐに抜いてあげると、一時間後にはパッチリ
安心して買ってきた図録を広げ始めると・・・
とりあえず買ってきたものはチェックしたいミュウが・・・
頭が邪魔だぞぉ~
やっぱり版画と違って油彩は図録と本物では雲泥の差です。
今月の24日までですけど、行ける方は是非!
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パウル・クレー展-東洋への夢-
昨日は午後に出掛ける予定があったので、午前中にお散歩
ちょっとお腹の調子が悪かったコビーは珍しくカートに。
珍しく我らがクンクン隊長アンディが単独で活動中
行程が半分を過ぎたところでようやく皆でお散歩
▲コビー!お鼻にゴミがついてるぞー
家に帰ってうちの子たちを洗ってから、先週から予定していた横須賀美術館のパウル・クレー展に行ってきました
以前行った時は横須賀線の横須賀駅からバスで行ったのですが、今回は京浜急行の浦賀駅からバスで行きました。
終点の観音崎で下車。
バス停から5分ほどで横須賀美術館に到着!
美術館の前はキレイな海が広がっていましたが、天気が悪かったのと先週の葉山と違い貨物船ばかりが見えるので景観はもうひとつ
▲芝生ではダックスが遊んでいました
閉館時間までいたので、帰りは真っ暗
こちらが今回の展覧会の図録。
かなりコンパクトですね。
ちょっとだけ感想を言うと、展示内容に関してはとても面白かったです。
クレーの絵に対して影響を与えたオリエンタル美術とを絡めた考証はかなり楽しめました
ただ、資料的には面白い少年時代の絵や線描などが多く、クレーらしい超現実的というかアブストラクトな絵が少ないのはつまらなかったかな
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神奈川県立近代美術館・葉山館
今日はネタがないので、先日の神奈川県立近代美術館・葉山館で撮った写真です
行かれるなら自動車がおススメです
▲駐車場から見た美術館。
正面玄関。
入口近くのオブジェ。
正面広場。
広場のオブジェ。
広場の奥にあるオブジェ。
潮風がとても気持ち良い中庭
中庭のブロンズ像。
中庭を挟んだ別館にはミュージアムショップとレストランが。
レストランはすごく眺めが良さそうだったのですけど、席数が少ないため大混雑だったので断念
中庭からはキレイな海が。
中庭から続く階段から、美術館の外周へ。
美術館横のとても良い雰囲気の路地。
▲何かほっとする空間
路地の先には浜辺が
ちなみに路地の左側の壁の向こうにあるのは「葉山しおさい公園」。
▲日本庭園が広がっています。
▲すごく貪欲な鯉s
やっぱり海沿いの美術館は気持ち良いです
特に今回のリヴィエール展みたいに海の絵が多い場合は良いですね。
興味のある展示が行なわれていたら、是非行ってみてください
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アンリ・リヴィエール
体育の日(12日)に神奈川県立近代美術館・葉山館へ行ってきました。
目的は最終日だったアンリ・リヴィエール展を見るためです。
社長が明らかに「行きなよ~」って空気を出していたので、行こう行こうと思っていたのですが、ギリギリ間に合って良かったです
こちらが図録。
何故か表紙に高圧縮のJPEGに見られるノイズが・・・
個人的にはやっぱり『自然の様相・海の夜』が一番良かったかな
表紙にも使われている『自然の様相・日没』も良いですね~
アンディは後者が気に入ったのかな
ちょっとだけ全体の感想を言うと、私は予備知識がなかったので、「フランスの浮世絵師」という言葉から、上の有名な作品が木版画だとばかり思っていたので、タイプとしては吉田博や川瀬巴水、笠松紫浪ら新版画系の作家に近いのかなぁって思っていました。
しかし、実際には上記の作品はリトグラフで描かれていて、木版画は初期作品のみになり、それは川上澄生ら創作版画の系統に近かったですね。
それは別にして、全体的に構図がもうひとつかな?
特に、上下の空間の広がりのなさがかなり気になりました。
展示の最後に、先ほど名前を挙げた吉田博、川瀬巴水や山本鼎、南薫造らの作品が展示されていましたが、それらの作品と比べると・・・
吉田博の帆船図の揃いを始めて生で見られたのは、意外な収穫でしたけど
▲ミュージアムショップでついつい買ってしまった“そえぶみ箋”
そういえば横須賀美術館のパウル・クレー展も行くように言われてたんだった・・・
行けるかなぁ・・・。
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THE ハプスブルク(ハプスブルク展)
連休中に溜まりに溜まった仕事の山に頭を抱えている時に、社長から内覧会へ行くようにとのお達しが・・・こんな時に
逆らうわけにもいかず、六本木の新国立美術館へ。
行って来たのは、明日から一般公開の「THE ハプスブルク(ハプスブルク展)」の内覧会。
展示内容に関して言うと、油彩の人物画のオンパレード
一点一点はすばらしい作品なのでしょうけど、正直途中から食傷気味になってしまいました。
見に行かれる時は、まず新鮮な状態で見たいものを見て、それから順番に見ていくことをお勧めします・・・私もベラスケスから見ておけば良かったー
ちなみに音声ガイダンスのナレーションは、ミュージカル『エリザベート』でルキーニを演じた高嶋政宏 さんでした。
何だかんだでじっくり見てしまい、帰る頃には陽も落ちていました。
こちらは図録の入っていた袋。
▲随分立派ですね。
そして図録と招待状。
袋と違い普通の図録・・・ハードカバーにすることは出来なかったのかな?
こんな所にいったおかげで未だに仕事が終わらない・・・一体何時に寝られるのやら
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熱狂と退屈
やりましたね~ WBC日本代表
党の私としては、藤川&岩田両投手が不完全燃焼だったのは残念ですが、優勝できたので良しとしましょう
そんなわけでWBCでは大熱狂させてもらったのですが、夕方急遽行くことになった国立新美術館の内覧会が・・・。
今回行ったのは「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」の内覧会だったのですが、これがつまらなかった・・・
人それぞれですが、私は興味を惹かれるものが殆んどなかったですね。
印象に残ったのは“ルーベンスの素描”ぐらいかな?
▲国立新美術館敷地内の桜
帰宅すると、出迎いにも来ないでミュウが熟睡中
幸せそうだ~
アーティスト・ファイル2009(内覧会)
今日は雪の降る中、明日から国立新美術館で催される「アーティスト・ファイル2009」の内覧会へ行ってきました。
18時までなのに私が行ったのは17時過ぎだったので、全く人に会うことなくエントランスへ。
▲外では平川滋子さんの「光合成の木」関連の映像が。
受付を終え、2階に行っても人が全然いない・・・。
もちろん展示スペースには、観覧にいらっしゃった皆様とアーティストの方がいらっしゃっいましたよ!(念のため)
帰りのエスカレーターの下では、既に作品を観覧し終った皆様が談笑されておられました。
折角なので個人的な感想を言わせて頂くと、私が好きなのは村井進吾さん(展示スペースが作品向きではなかったかも?屋外展示に映えそう)、津上みゆきさん(大型の作品より小さな作品に魅力を感じました)、そして齋藤芽生さん。
齋藤芽生さんは展示スペースが最も大きく、おそらく美術館的にも一押しのアーティストなのではないですかね?
代表作だという「花輪シリーズ」も面白かったのですが、一番好きなのは「踊場酒場」かな。
また「四畳半みくじ」という作品(?)スペースもあり、私も一枚引かせてもらいました(この展示スペースは天井を作るべきだったような?)。
開いてみると中にはこんな事が・・・。
意外と内容が私に当て嵌まる内容でビックリ
面白かったのですが、明日からは展示スペースではなく出口で引く事にするらしいので魅力半減かもしれませんね。
ちなみに展示されていたおみくじの内容とスペースを見て、彼女の作品を見ていた時に感じていた「何かに似ている」という感じの正体が分かりました。
彼女の作品の感じって椎名林檎さんを髣髴とさせるんですよ~
「茎(STEM)~大名遊ビ編~」なんかピッタリじゃないですかね?
ちなみに引換券でもらったカタログがコチラ。
箱の中には9人分の冊子が。
図版が少ないのは残念
▲齋藤芽生「踊場酒場」の頁。
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