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映画「ゴールデンスランバー」

ゴールデンスランバー [Blu-ray]

伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を映画化したサスペンス。
【あらすじ】
仙台に暮らすごく平凡な30歳の独身男、青柳雅春。
金田首相が凱旋パレードを行うその日、大学時代の同級生・森田に呼び出された彼は、“お前、オズワルドにされるぞ。とにかく逃げろ”と謎の警告を受ける。
その直後、背後のパレード会場で爆発音がしたかと思うと、なぜか2人の前に警官が現われ、躊躇なく拳銃を向ける。
訳もわからぬまま反射的に逃げ出した青柳だったが・・・。
【キャスト】
堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 香川照之 濱田岳 渋川清彦 柄本明 伊藤四朗
【監督】
中島義洋(「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」「チーム・バチスタの栄光」)
始めに結論を言ってしまうと、私はこの作品をあまり楽しめませんでした。
以下、特に気になったことをいくつか。

まず、そもそもあの首相の存在が記号的過ぎて、あの暗殺事件からして全然乗っていけません。
事件はJFKの劣化コピーのような話なのですが、そもそも日本の首相のパレードで皆が沿道に出て旗を振って歓声を上げるなんて事があります?ここから既に映画から置いてけぼりをされてしまったのですが、原作では首相公選制によって選ばれたという設定があるらしく、現実よりもずっと大統領的な立場なんですね。
フィクションラインを下げたくなかったのかもしれませんけど、それならば暗殺されてしまうような、何か大変な事をしようとしているみたいな設定だけでも入れてくれれば少しは変わるのでは(パレードは無理ですが)?

次に主人公の逃亡劇の切迫感の無さ。
絶望的に追い詰められていくのに、主人公は変装もせず、ボロボロの滅茶苦茶目立つ車で呑気に市内を走っているのですけど、全然警察に見つかりません。
また元カノ、大学の後輩、会社の先輩、花火屋、元アイドル、父親が主人公を信じて助けようとしてくれます(先輩がさらっと「お前じゃないんだろ」って言うシーン、父親がカメラの前で堂々と「逃げろ」と言うシーンはちょっとジーンとしました)が、彼のことを全く知らない通り魔や配管工(?)が助けてくれるのはどうなのかな?
メディアによって勝手な印象を付けられている彼を犯人と決め付ける世間と、実際に彼と関わった人たちが対立関係になるのは良いんですけどね。

最後に一番納得がいかない点が、途中まで個別に監視まで付けていた元カノ・樋口晴子の監視が中盤から全然無いことです。
彼女に付いていた監視員は彼女を監視中に殺されているのですから、彼女のマークをさらにきつくするか、もしくは事情聴取と称して拘束ぐらいはしそうな気がします。
なので終盤に彼女があんな大掛かりな仕掛けをすることが出来る状況が信じられないんですよね。

キャラクター造形が上手く、ロードムービー的な部分は良いのですけど、逃亡劇の部分で気になる点が多くて楽しめなかったのが残念
最後の伏線回収は気持ち良かったですね
欲を言えば、どこかのお店で「A+」って呟いて欲しかった~w

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タグ : 映画 感想

色々勿体ない「長い腕」

5月に某書店で平積みになっているのを見て読んでみたのがこちらの作品(先日見たら渋谷の書店でもまだ平積みになっていました)。

川崎草志「長い腕」 (角川文庫)
長い腕 (角川文庫)

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。
衝撃を受ける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。
故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。
汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが・・・。
現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!横溝正史ミステリ大賞受賞作。
序盤で発生する猟奇的な事件の時は、園子温監督の「自殺サークル」や黒澤清監督作品のテイストを想像していたのですが、最後はちょっと安易な着地点だったかな?

いくつか気になった点を挙げていくと、まず主人公の汐路は同僚の死から事件を調べ始めますが、これがクールに描かれている彼女のキャラクターと合わない。
彼女の職業が記者だったり、自殺した同僚がよほど親しい人だったりしたら分かるのですが、そういうわけでもないので、調査に至る流れが少し唐突な感じがしました。
あと村に帰った直後、その閉鎖性を描いていたのにその後は特にその設定が生かされることもなかったのも・・・
そして、これが一番言いたかったことですが、この小説は9年前の作品(なのに平積みされているのが謎)です。
そのせいか、Web周辺の認識がちょっと古くて、当時はリアリティのあった恐怖感なのでしょうが、 現在ではある種の偏見にすら感じられるものが多かった。
なので、あの結末というか被害者のリテラシーの無さは受け入れづらかったですね。

殺人事件の発生率やお父さんの奇行の真相など、もっと面白くなりそうな要素が沢山出てきているのに、そこがあまり生かされず、古臭い(現在では)Webの恐怖的な方向に落とし込まれたのは勿体なかったですね。
クライマックスの屋敷への侵入のくだりはかなり怖くて、特にゴルフクラブの描写は必見!

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不覚にも大感動!「ゴーストトリック」

先日、友人に「絶対にやった方が良い」と、勧められて久しぶりにゲームを買いました

それがこちらの「ゴーストトリック」というソフト。
ゴーストトリック

どんなゲームかは私の拙い説明なんかより、公式サイト【http://www.capcom.co.jp/ghosttrick/】にWeb体験版があるので、そちらをやっていただければ分かっていただけると思います。

私がこのソフトで言いたいのはただ一つ!とにかくポメラニアンのミサイルが大好き!!って事です。
もうかわいくて仕方ないだけでなく、若干ネタばれになりますが、ラストのその忠犬ぶりに不覚にも私、感動して泣いてしまいました
最後のあの一言は、ちょっと泣かずにはいられないと思いますね。。。

私が通勤中の電車内だけでプレイしてクリアできたのでそんなに難しいゲームではないと思いますので、ご興味があれば是非やってほしいですね~♪


我が家のミサイルもお姫さまを守っております 姪とミュウ

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『告白』 in 新宿バルト9

今日は久しぶりに映画館で見た映画のお話。
湊かなえ原作の映画『告白』を観て来ました
(C)2010「告白」製作委員会
©2010「告白」製作委員会

【ストーリー】
ある中学校の1年B組、37人の13歳がいる雑然とした教室。終業式後のホームルームで教壇にたった担当の森口悠子は「私の娘が死亡しました。このクラスの生徒に殺されたのです」と衝撃の告白を始め、教室は静寂に包まれる。
【キャスト】
松たか子 岡田将生 木村佳乃
【監督】
中島哲也(『下妻物語』 『嫌われ松子の一生』 『パコと魔法の絵本』)
この作品は犯人を探すタイプの物語ではありません。
犯人(少年A,B)は冒頭の森口悠子による告白によってすぐに判明します。
この作品で描かれているのは、事件に関係する人たちの純粋な想い、願い、そして悪意の衝突なんですね。
特に13歳の少年少女たちの純粋であるが故に生まれるあまりの残酷さ、浅はかさは胸が痛くなります。
そして肥大化した自我が、正に爆発した悲劇的な結末・・・。
観終わった後、すべての救済をふりほどき、より深い絶望へと沈んでいった少年の姿にとても苦いものを感じました。

この作品はこれぞ中島哲也監督!って言いたくなりました。
あの原作でこれほどの映像作品に仕上げられる手腕に脱帽です。
もちろん、非常に作り込まれたイメージ映像の切り貼りの感があり、あまりに作り物めいていて、作品の持つ絶望や苦味みたいなものがストレートに伝わってこない面もあります。
ただ、やはり映像の魅力がこの作品の推進力になっているのも確かなので、これは好みが分かれるかもしれませんね。
少年A,Bに対するクラスメイトたちのいじめをミュージカル仕立てで表現したのは、その無邪気さを残酷なまでに表していて、非常に効果的だったと思います。

楽しい映画というわけではないですけど、かなりオススメです!


ちなみに私はこの作品を新宿にあるシネコン、新宿バルト9で観て来ました。
sinnjukubarut

初めて行ったのですが、座席は座り心地が良いですし、傾斜もあって圧倒的に見やすかったです(渋谷の映画館とは大違い、、、)。
深夜までやっているのも仕事をしている人にとってはありがたいですね(私も深夜に友達と観ました)。
同じ料金なら質の良い劇場で観たいですね!お近くの方は是非是非行ってみてください

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タグ : 映画 感想 新宿バルト9

相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」

最近、快調に本を読むことが出来ていて、今日も 相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」(東京創元社)を読了しました。
相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」(東京創元社)

【あらすじ】
ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。
不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。
放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。
それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな酉乃。
はたして、須川くんの恋の行方は──。
学園生活をセンシティブな筆致で描く、“ボーイ・ミーツ・ガール” ミステリ。
第19回鮎川哲也賞受賞作
(東京創元社HPより)
この作品、鮎川哲也賞の選者である笠井潔、北村薫、島田荘司らに加えてAmazonなどのレビューでも高評価を獲得していますが、個人的にはちょっと苦手かなぁ

まず内容に関して言うと、上述したあらすじ(本のカバーなどにも書いてあり、私もこれを読んでから購入しました)や表紙のライトorポップな感じに対して、実際の内容が重すぎる気がしますね。
マジックを絡めて真相の解明や関係者の救済を行なう話にしては、扱っている事件が深刻過ぎますし、しかもそれをかなりザックリと表面をなぞるだけのような扱い方をしているように感じました。
第一話の図書室で、ライトノベルの話をしそうになる描写がありますけど、やっぱりこの作品は設定自体がそうである様にライトノベル的な、シンプルで他愛もない、高校生らしい(大人の立場では他愛もない)事件を扱う方が良かったのではないですかねぇ
そんな他愛もない話でも、最終的な酉乃さんの自己受容、自己承認を成立させることは十分可能だと思います。

ミステリー部分とは別に、無口な女子高生マジシャン・酉乃さんと主人公・須川くんのボーイ・ミーツ・ガール部分が、物語のもう一つの柱となっていますが、この須川君の会話の言い回しとかって、ちょっと酷すぎませんかね?
そもそも酉乃さんはパーソナル・スペースが広めなタイプだと思うのですけど、そんな子に対して須川君は、すごく無遠慮に踏み込んで来ます。
ここでの須川君は酉乃さんに一目惚れをしているわけですから、それこそ彼女に対する距離感を慎重に測るものだと思うのですけど・・・あんな会話で親密になっていくものかなぁ
それと絡んでずっと気になっていたのが、須川君の一人称による描写部分で、「酉乃さん」のことを「酉乃」って呼び捨てにしている所ですね。
後半の親密になって来た頃ならともかく、最初から呼び捨てって・・・「酉乃さん」から「酉乃」になる変化を描いた方が、二人の距離感の変化も分かりやすくなっていたと思うのですけどね

色々書きましたけど、要するに一人称で描かれる作品で、須川君に感情移入が全く出来なかったことが、私としては致命的だったかなぁ

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タグ : 読書 感想

綾辻行人「Another」

今年の本屋大賞のノミネート作品が発表されましたね♪
夏川草介「神様のカルテ」、三浦しをん「神去なあなあ日常」、有川浩「植物図鑑」は読みましたけど、残りで読むとしたら、東野圭吾「新参者」と冲方丁「天地明察」ぐらいかなjumee☆faceA216L

そんなわけで先日から久々に読書熱が高くなってきたので、今日は本を一冊読み終えてしまいました。
折角なので少し感想を。。。

読了したのは『館』シリーズでお馴染みの綾辻行人のミステリーホラー、 「Another」(角川書店)
綾辻行人「Another」(角川書店)

―あらすじ―
1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた。この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける・・・。


今回はかなりネタバレを含む内容で書くので、読まれるご予定の方は読まないでください。
ただ、先に結論を言ってしまうと、Amazonのレビューなどでは高評価なようなのですが、個人的にはあまりお薦めはできないかなぁ困り顔
以下、ネタバレを含みます。


私がこの作品で一番気になるのは、問題が根本的には全然解決していないこと。
この作品は、簡単に言うと、何十年も続くある「現象」を止めるために主人公たちが奔走するという話なんですが、最終的に主人公達の危険は回避されるものの、根本的には何も解決していないのです。
これでは来年にまた主人公たち以外にこの「現象」がふりかかる事になるわけで、それはどうなのかと・・・。
普通の年ならともかく、“5月にクラスメイトが増える”という初めての事態で、しかもクラスにはとんでもない特殊能力(能力自体は途中で察しがつきます)を持つ子もいるなど、かなり普通じゃない年なのにも拘らず、最終的には昔の当事者が残してくれたメッセージをなぞるだけの解決方法って・・・。
解決方法自体は設定が判明した時点で察しはついていたので、それをどのようにして見つけるのかを楽しみにして読んでいたのですけど、それなのに論理的な推理なんかは一切なく、上述した特殊能力で判明っていうのも・・・。
読み始めた時からスティーブン・キングの「IT」に似ている(主人公はキングのファン)と思っていましたが、明確な攻撃対象を設定できないために、こんな中途半端な解決方法になってしまったのでしょうか・・・。
そもそも、この「現象」の設定は都合が良すぎて、色々説明はしていても全然納得が出来ない!
しかも設定の説明(後の方になるともはや無茶な設定の言い訳?)がとにかく長い・・・。
だからこんな厚さになったのかなションボリ
クラス内だけの秘密とか、記憶の操作とかの設定は不要だったのではないですかね。
綾辻行人「Another」(角川書店)
▲680ページの大ボリュームうあっ

もう一点、物語で降りかかる災厄のことを当事者達は「呪い」ではなく「現象」だと話しています。
でも「現象」という無機質な呼び方にしては、中盤からかなり直接的な脅威が眼前に現れて・・・。
最終盤に至ってはもう完全な暴力の行使者が現れていますしね。
この設定ならば、それこそ学校に登校するたびにクラスメイトが減っていく形の方が、目に見えない脅威の不気味さが強調されると思うのですが・・・jumee☆faceA216L

色々と文句を言いましたが、文章自体は読みやすくて、物語の推進力も終盤まで持続しているので、読み出すと止まらないだけの魅力があります(私も読み終わるまでは面白かった)。
結末に納得できるのならば、おススメなのかな?

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タグ : 読書 感想

経済学

昨日は帰宅が日を跨いでしまい、何気なくTVをつけると「朝まで生テレビ」で若者論をやっていました犬寝
正直眠かったので見る気はなかったのですけど、『思想地図』の東浩紀さんや、先日読み終わった『 経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)』に登場されている赤木智弘さんと、『脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる』の雨宮処凛さんが出ていたのでついつい見てしまいました(最後まで見ましたけど議論が散らかりすぎで、全然若者論になっていませんでしたね。最後に辻川泰史さんが仰っていたことは尤もだと思ったので、少し出演者の人数や司会者の人選を考えるべきかも?)。
経済成長って何で必要なんだろう?&脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる
こちらの2冊は経済学者・飯田泰之さんの対談本です。
最近、経済学への関心が強くなったので読んだのですけど、なかなか難しいですね~きゃー(学生時代にちょっとだけマクロ経済学は勉強したんですけどねぇかおまる
個人的にケインズとハイエク、フリードマンの理論が対立しないという話や、2%成長の必要性なんかが面白かったですね。
2冊読ませてもらいながらも、ベーシックインカムに諸手を上げられないのは私が本の中に出てくる文芸の言葉というやつに捉われているせいなのかなぁjumee☆faceA216L


追記
今日、姉の友達の飼っていた子ゴールデンレトリーバーが今週亡くなっていたことを知りました・・・うるうる
その子はとても優しくて賢い子で、うちの子がお邪魔した時にはその傍若無人さに恐れをなして廊下に避難していました・・・苦笑
すみれちゃん、どうか安らかに。ティナをよろしくね。。。
それにしても今年は・・・。

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タグ : 読書 感想

藍とリラの関係が?『一分間だけ』

かなり前に購入していたにも拘らず、読む事を躊躇していた『カフーを待ちわびて』の原田マハ著の『一分間だけ』。
おととい、書店で文庫版が出ているのを見て、さすがに読まねばと思い先ほど読了しました。
原田マハ『一分間だけ』
▲ミュウ爆睡中犬寝

あらすじ
ファッション誌『JoJo』で働く神谷藍は、とあるきっかけでゴールデンレトリーバーのリラを飼うことにした。恋人で同居人のコピーライター、津村浩介とともに育て始めたが、リラのためにと都心から郊外へ引っ越した途端、藍の生活は一変。いい仕事をすることが生き甲斐の藍は、仕事に忙殺されていくうちに、何を愛し、何に愛されているかを次第に見失っていく・・・・・・。浩介が去り、残されたリラとの生活にも苦痛を感じ始めた頃、藍はリラが癌であると告げられて・・・・・・。


この小説は「藍の物語」であって、「藍とリラの物語」になっていないと私は思います。
作中でリラは藍の価値観の変化を促す因子でしかないように思うからです。
確かに終盤の介護の場面などはグッときますが、あくまで本筋は藍の内面変化なんですよね・・・。
リラの存在によって起こるリアルな出来事を浮き上がらせるために、リラ以外に藍が関わる人たちとのエピソードはひどく作り物めいています。
浩介、友里、奈津美、北條、斉藤、田中、岡部たちはひどくステレオタイプなキャラクターで、現実感の乏しい完全なファンタジーですね。
個人的にはシビアすぎないのは助かりますけど、中途半端な印象も受けるかもしれません。

一人暮らしの人が動物を飼うことの難しさをハッキリ書かれている(これだけ周囲が協力的でも・・・)のは好感が持てますが、正直マイナス面のみが強調され過ぎている気が・・・。
藍とリラの6年間のうちにキラキラ輝く大切な時間があったと思うんですけど、リラにまつわる辛い描写ばかりでそこが全然ないんですよね。
そのために藍のリラに対する愛情の深さ、リラが藍に向ける親愛がいまいち伝わってこないのが残念です。

ちなみに私が一番心に残ったのは冒頭です。
以前に紹介した『そこに愛がありますように』に通じるものがあって、いきなり涙があふれてきました。
ちょっと長いのですが、下に引用しておきます。
神様。
どうかお願いです。
一時間だけ、時間をください。
一年とか一ヶ月とか、そんな贅沢は言いません。一週間、いえ、一日なんて望みません。
せめて、一時間だけ。
そしたら私、あの子に、リラにいろんなことをしてあげられるんです。
私たちは散歩に出かけます。いつもの散歩道を、一緒に歩いて行く。
あの子の鼻先は小さなものをみつけます。小石や、名もない雑草、蟻んこ、ガム。そんなささやかなものに行き当たるたびに、決まってあの子は立ち止まる。
この世で考えられうる限りもっとも価値のないもの、それにあの子は夢中になるんです。形を確認して、匂いを嗅いで、いつまでも動かない。そんなくだらないものを、いとおしむように、まったく、あきれるくらいに。
でも、あの子がそうしてくれるおかげで、私は空を見上げることができるんです。
<中略>
ほんの少しまえを行くあの子が、ときどき私を振り返る。
ちゃんといっしょにあるいてるよね? そう確認するように。
うん、一緒に歩いているよ。私は目でそう答える。
ああ、よかった。そう言うように、あの子はまた、ときどき立ち止まりながらゆっくり進んで行くんです。
いつもと変わらない、いつもの散歩道。
<中略>
それから、ボール遊びもします。狭いリビングで、私がぽいっと投げるボールをあの子があわてて取りに行く。そして得意満面、私のところへくわえてきてくれるんです。そしたら、思いきりほめてやる。
持ってきてくれたんだ。えらいね、リラ。すごいね。
あの子は私が大好きだから、大好きな私にほめられたくて、一生懸命になるんです。
そうして、遊び疲れたら、最後に私はあの子の大きな頭を膝に載せてあげます。
あの子を抱いて、寝かせてやります。
あの子は伸び伸び、四本足をぐーんと伸ばして、大きなあくびをするでしょう。私は全身を隅々、撫でてやります。長い金色のまつげをそっと閉じて眠りにつくまで、うつらうつら夢をみるまで、ずっと膝に抱いています。
どんな痛みも苦しみもないところへと、静かに旅立って行くまで。
きっとあの子の夢は、笑っちゃうほど単純なはず。いつもの散歩道を、いつもの速度で歩く夢です。なんの役にも立たない石ころや、名もない雑草をみつける夢です。ときどき後ろを振り返り、私のまなざしをみつける。そんなささやかな夢なんです。

いっしょにあるいてる?
一緒に歩いてるよ。
ずっといっしょにあるいてる?
ずっと一緒に歩いてるよ。

色々と不満を書いてしまいましたが、この作品を読んで自分がいかに恵まれているかを再認識させてもらったのも事実ですね。
お母さん、いつも4匹を見てくれてありがとう~きゃー
なんて思ってたら来週お母さんのお誕生日でしたーーーうあっ

ところで、文庫版の子犬はゴールデンですけど、ハードカバー版の表紙の子ってラブラドールに見えませんか?
一分間だけ (宝島社文庫)

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緻密な脚本に脱帽!「アフタースクール」

ヘルボーイに続いて見たのが、コチラの「アフタースクール」。
アフタースクール

あらすじ
一流企業に勤める木村(堺雅人)が突然の失踪。
彼の親友で中学教師の神野(大泉洋)は、ひょんなことから同級生を装い木村を捜す探偵・島崎(佐々木蔵之介)と木村探しに奔走する事に。
しかし、捜索する中で浮かび上がる木村は神野の知る彼の姿とはかけ離れていて・・・。
監督/脚本:内田けんじ(「運命じゃない人」)
出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子

とにかく見て!って薦めたくなる文句なしの傑作ですきゃー
その要因は、何といっても内田けんじ監督による緻密に構成されたオリジナル脚本につきます。
あらゆる台詞、演出が見事な伏線になり、そして中盤以降にそれが一気に回収されていく展開は痛快な驚きに満ちていますびっくり

作品の特性上細かくは言えませんが、私が特に感心したのは大黒に木村がビールを勧めた所と、神野が元キャバ嬢にあゆみの確認をした所ですねぇ・・・お見事!

題名の「アフタースクール」っていうのも意味深長で良いですね。
見終わった後にその意味がようやく分かると思います。
神野の「学校なんかどうだっていいんだよ!お前がつまんないのはお前のせいなんだ。」って台詞は深いなぁむぅ
エンドロールにかかるmonobright「あの透明感と少年」も良かった~♪


とにかく最低でも2回は見るべき傑作ですきゃー

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「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」

今日はフィラリアの薬をあげたり、病院に行ったりと、うちの子達はあまり遊べなかったので、飼い主も巣篭もり~はにゃーん
なので溜まっていたDVDを観ましたので、ちょっと感想を。

本日見たのは、ギレルモ・デルトロ監督作「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」。
ヘルボーイ ゴールデン・アーミー



あらすじを簡単に説明すると、
BPRD(超常現象捜査防衛局)に所属する人間に育てられた悪魔・ヘルボーイが、恋人のリズ、水棲人のエイブらと共に、エルフ族の王子・ヌアダが目論む不滅の軍団・ゴールデンアーミー復活を阻むために奮闘する。
というようなストーリー。
個人的に一番分かりやすい例えをすると、アメリカ版「ゲゲゲの鬼太郎」です♪

正直、ストーリーは場当たり的ですし、説明不足で拙速に過ぎる感もありますが、そんなことはどうでもいいんですうあっ

この作品で見て欲しいのは何といってもその圧倒的なまでのビジュアルイメージ!
デルトロ監督は元々特殊効果畑で活動していただけあって、ビジュアルの見せ方が抜群に上手い!
背景も素晴らしいのですが、やはりクリーチャー造形の素晴らしさは特筆もの!
傑作「パンズ・ラビリンス」、「ミミック」に見られるように、彼の作品のクリーチャーというのは生理的な嫌悪感を抱かせながら、それでいて驚くほど美しい(特にユダの血統、ペイルマンは最高ですね!)。
今作ではトロール市場の背後に描きこまれたクリーチャーの群れと、新キャラクターのガス人間、ヨハン・クラウスは要注目です。
ちなみに「もののけ姫」や「カリオストロの城」から引用されたと思われるシーンもちらほら見られますねかおまる

この映画が70億円程度で作られたなんて・・・衝撃的です。
やっぱり作り手のセンスの良さが費用対効果を高めるものと感心させられました。
パート3の公開が待ち遠しい~むふふ

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