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【エッセイ】そこに愛がありますように

今日は雪も降って寒いためか、犬たちが体を密着させてきます。
アンディの検査の日取りはまだ決まりませんが、至って元気そうです。
しかし油断は禁物なので、安静にさせねば!

今回のアンディの事も含めて、最近は犬たちの衰えを感じることが多くなりました。
それを感じるたびに、私はこの本の中の言葉が頭に浮かびます。

そこに愛がありますように
この本は、著者・渡辺眞子さんの愛犬たちとの生活やその後の喪失について書かれています。ペットロスに関する本は数々ありますが、これほど飼い主の心に寄り添うものはないと思います。私には作中の言葉一つ一つが胸に突き刺さり、染み込んできて、涙が止まりませんでした・・・。

作中の印象的な文章をご紹介します。

私の犬たちは十歳を過ぎたあたりから、ときおり宙を見つめるようになった。たまに小さく吠えたりもする。(中略)老いて、幻を見るのかと考えていた。それまで散歩の道すがらに、いつもいつも同じ風景を眺め、彼らが興味を示すもの、ブロック塀の穴も一緒になって覗いていたのに、私には見えないものを犬たちが見つめているのが、ひどく淋しかった。
彼らは、何を一心に見ているのか。
それは、もうひとつの世界。そしてそこへ先に逝った者たちの声を聞き、返事をしているのではないだろうか。それを見ることができるようになった犬の背中には、きっとすでに小さくて真っ白な翼が生えかけているのだ。

私は、もと(著者の飼い犬)の肩甲骨のあたりを探ってみる。熱いものがこみ上げるけれど、無理矢理飲み込む。するとそれは身体のすみずみまで広がり、全身を温かく包んだ。
もとは首をもたげ、くんくんと風の匂いを嗅ぐ仕草をした。
―――そうだね。お散歩に行こう。

既に我が家の犬たちは10歳を越えました。
何もない所に吠えることがあります。
彼らの背中には小さな翼が生えているのかもしれません。
私はそんな時、背中をなでて、彼らをぎゅっと抱きしめます。
そうすることで「仕方ないなぁ」とあきれて、彼らはもう少しその小さな翼を広げるのを待ってくれる。
そんな気がします。

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テーマ : 感想 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 我が家のダックス そこに愛がありますように 読書

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